仕事柄、プライベートなサーバーへの接続や、お客様のネットワークとの接続には、IPで制限をかけており、会社の事務所からしか接続できないケースが多く何か方法はないかということから、出先で使う端末からオフィスをプラーベートなネットワークでつなぐ方法を調べました。macとiPhoneについているVPN機能を使って、外出先から接続する方法をまとめました。
2015/6/5追記:Mac編公開しました。
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前提条件として事務所は固定IPがあることが望ましい
IPとは、住所のようなもので、OCNやSonetといったプロバイダから割り与えられます。得に何も申し込まなくてもIPは割り当てられていますが、一定のタイミングでIPが変わります。
固定IPのサービスは、プロバイダから提供され、IPが変わることなく割り振られるサービスです。
固定 IPがなくても設定は可能ですが、事務所の固定IPが変わるたび、iPhoneの設定を変える必要があります。
事務所内のルータの設定を行う
最近のルーターや無線ルーターには、VPN機能が付いていることが多くあります。
※メーカーサイトなどで製品情報を確認してください。
今回はNTTフレッツ光を申し込むと提供される「RV-440」で設定する場合を紹介します。
ルーターにブラウザから接続
まず、事務所内のPCのブラウザからルーターに接続します。
RV-440は、「192.168.1.1」、バッファローのルーターの初期設定アドレスは「192.168.11.1」などメーカーやモデルによって違うので、説明書や本体ラベル、メーカーホームページで確認。
※nttのルーターの場合「ntt.setup」で接続可能。
ユーザ名とパスワードを入力
(NTTのルーターはユーザ名はuser、パスワードは初期に設定したもの)
接続後メインの画面より「詳細設定」>「VPNサーバ設定」をクリック
VPNサーバ機能の起動の右「有効」にチェックを入れ、「設定」をクリック
接続用のユーザを追加
「編集」からユーザーを追加
「ユーザー名」と「パスワード」を任意のものに設定し、「設定」をクリック。
事前共有キーをメモ
一覧に戻ったら「事前共有キー」を確認します。
「表示」をクリックし事前共有キーを確認、メモします。
これで準備が整いました。
iPhone・iPad側の設定
VPN接続情報をiPhone・iPadに設定
「設定」メニューを開きます。
「一般」>「VPN」を選びます。
タイプ「L2TP」を選択、
説明は事務所名など任意の文字、
サーバは事務所のIP、
アカウント、パスワードは用意したユーザ名とパスワード、
シークレットには事前共有キーを入力する。
接続テストを行う
「VPN構成」をオンに切り替え、接続中と表示されれば接続OK。
これで、事務所のネットワーク内にiPhone/iPadがあることになります。
VPNの設定を追加すると、「設定」の最初の画面にVPNボタンが追加され、次回以降の接続は非常に楽にできます。
MacでVPN接続
macからの接続方法はこちら。